(テキストを書いた人、菊地純)
作者名、鈴木康太
康太さんの作品2枚は、菊地のアトリエで描かれたものです。
一枚の絵は、デッサン用紙にクレヨンで描かれています。大きさは新聞紙を広げたくらい。紙の端からはじまで勢いよく伸びたクレヨンのストロークは何層にもなっています。何色も何回も塗り重なった画面からは紙の色はほとんど見えません。混ざった色は暗い印象にも見えますが、色の層の間から様々な色がチカチカと覗いています。
もう一枚の絵は、青い薄い紙にちぎり絵の作品です。青い薄い紙は芸工大の終わったイベントのポスターです。康太さんがご自身で選んで貼り始めました。様々な色の折り紙やチラシが素材です。ちぎられた赤やピンク、黄色の色は青や白い背景と響き合っています。純粋な抽象的な色の画面を作っています。そこから意味や形を見出そうとするのではなく、色のもつ楽しさを遊んでいるようです。
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