入選
作品名、令和6年
作家氏名、大泉 真帆

1.どんなときにつくられた/行われた表現ですか?
さくらんぼ共生園での活動時間を通して、絵画創作に取り組まれています。

2.この表現が持つ魅力や可能性、気づいたことを教えてください  
視覚障がいのある真帆さんがテーマや色を想像しながら創り出す鮮やかな絵画は、唯一無二の芸術作品で、誰にも真似することのできないところが魅力なのだと思います。

3.この表現にまつわる具体的なエピソードがあれば教えてください  
数あるペンの中から取り出したペンが何色なのか想像することや、ペン先が机にセットした紙にあたる「コッコッ」という音をも楽しんでいるようです。

審査員のまなざしコメント、永岡大輔
画面に展開される点や線が、あまりに重層して連続してされるため美しいブルーやピンクも深く限りなく黒に近づき、繰り返し描かれる線や線には星空を見上げるような幻想的な印象を受けます。そして驚くのが、真帆さんは視覚を使わずにこの絵を描かれているということ。これだけ多くの線や点を重ねての描画は、視覚的に変化していくプロセスに面白さを発見できるからだと思ってしまうのですが、真帆さんの作品はそんな私の浅はかな理解を一蹴してくれます。素晴らしい作品です。
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